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2011年6月24日

ここ数日、関東は暑い日が続いており、節電を気にする一方、夏を乗り切れるのか?不安を感じますね・・・。
暑い夏は予想以上の体力を消耗するので、今から夏バテしないカラダづくりに心掛けたいですね。でも土用の丑の日にウナギを一回食べたって、長い夏は容赦なく襲い続けます。
そこで日頃から病気に負けない 『免疫力アップ』 の食生活が大切です。

日本一の長寿村と言えば、山梨県の棡原(ゆずりはら)村が有名で、村の伝統食で暮らしているお年寄りは病気知らずでイキイキしているそうです。
しかしながら近年の道路整備による流通の良さが裏目となり、『逆さ仏現象』(お年寄りより先に次の世代が亡くなってしまう)が起き、若者の食生活の都市化が問題視されています。
村の元気なお年寄りたちの特徴は、腸内の善玉菌(ビフィズス菌)がとても多く、大量の食物繊維と発酵食品を実に多く食べているそうです。

発酵食品に含まれる善玉菌は腸内環境を整えカラダの細胞を活性化させるので、非常に優れた健康食品です。しかし素材を微生物で発酵させるので、その土地の気候・風土に合ったもので、かつその土地に生きる人間のカラダに合ったものでなくてなりません。
つまり日本人なら納豆・味噌・醤油・酢・漬物などです。
ヨーロッパ人ならチーズ・ヨーグルト、韓国人ならキムチと・・・発酵食品は古くから食している実績のある伝統食なのです。

納豆以外の味噌・醤油・酢などの発酵食品は、食べ物じゃなく調味料という感覚のため、『食べている!』という感覚に欠けると思いますが、とても大切な役割を果たしています。
ただ単に味をつけるだけの調味料ではないので、もっと大切に・・・そしてポジションをちょっとだけ上げて欲しい物です。
味噌・醤油はスーパーの特売で安い物へと走りがちですが、防腐剤だらけの醤油で毎日納豆を食べても、せっかくのナットウキナーゼ菌も台無しです。

今は日本全国の昔からの伝統ある製法で作られた無添加の味噌・醤油が簡単に通販で購入が出来ます。そして醤油にしろ味噌にしろ・・・本当に豆の味がして美味しいですよ!

毎日欠かさず食べる調味料だからこそ、ちょっと高いですけど・・・良いものを使ってみませんか?

2011年6月20日

傘が手放せない日が続いていますね・・・。
じめじめした梅雨のこの時期から夏場にかけて気になるのが食中毒ですが、日頃から免疫力が高まる健康習慣を意識していれば、そんなに大事になることはありません。
そもそも免疫力とは 『疫(病気)を免れる』と書いているように、外敵から自分のカラダを自分自身で守る仕組みのことです。免疫力を活性化させる要因は様々にありますが、カラダを冷やさないことはとても大切なことです。
そもそも免疫細胞は37℃前後のやや高めの体温で元気に働いてくれますが、体温が0.5℃下がると免疫活性が35%も低下し、様々な病気を引き起こすと言われています。
東北大震災の時も、災害後に亡くなった方の大半が負傷ではなく、津波に遭い濡れた衣服のまま数時間過ごした結果、低体温症で亡くなったそうです。
また2002年北海道トムラウシ登山の遭難で多くの死者が出たのも低体温症が原因です。

私たち日本人の平均体温は36.8℃と言われています。実はこの体温と基礎代謝は密接な関係があり、体温が1℃低くなると基礎代謝は12%低下するそうです。
つまり理想的な体温36.8℃のAさんと、低体温35.8℃のBさんが、ともに1200kcalのゴハンを食べたら、Aさんは30kcalオーバーですが、低体温のBさんは170kcalもオーバーになってしまうので、当然太ってしまいます。
やせている人は、代謝がいいから太らないって言いますが、こういうことなんですね・・・。
最近ではエアコンの影響もあり、冷え性の女性が多くなっていますが、一年を通してカラダはあまり冷やさないように注意することが大切です。また室内が常に適温で保たれていると、自分の力で温度調節が出来なくなり、細菌に感染しても体温を上げられず、免疫細胞も十分に機能しないまま病気が発症してしまいます。

この夏は節電に協力しよう!とエアコンの使い方を見直す方も多いと思いますが、カラダにとってのエアコンも見直してみませんか?

2011年6月11日

突然ですが・・・あなたが使っている歯磨き粉は食べられますか?
毎日、せっせと歯磨きをしていると思いますが、歯磨き粉って口の中に入るものですから、食べ物と同じ感覚で安全なものを選んで欲しいと思っています。
大半の歯磨き粉の怖いところは・・・合成界面活性剤が入っていることです。
一回の歯磨きで使用する量はわずかですから健康に悪影響が出るとは思えませんが、歯磨きは毎日します・・・それも朝・昼・晩です。30年間、1日3回で32,850回です・・・。

洗剤に含まれる合成界面活性剤は、皮膚の角質層を通して体内に吸収され、アトピー・手荒れ・湿疹などを引き起こします。
また歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤は、そもそも口の中の粘膜には角質層がないので、手のような皮膚バリヤーが働かず、簡単に口内粘膜から吸収され、肝臓へと運ばれてしまいます。しかし肝臓には合成界面活性剤の分解酵素がないので少しずつ蓄積され、最悪は肝機能障害・発がん補助・血液成分の減少を引き起こします。

歯磨き粉の合成界面活性剤で問題なのが、発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)や、潤湿剤(プロピレングルコール)などです。是非、うら側の成分表をチェックしてみて下さい!
私もこの事実を知ってから、なるべく合成界面活性剤の入っていない歯磨き粉を使用しています。
でも無添加の歯磨き粉って意外と高価で・・・長続きしませんでした。
そんな中でおススメなのが、無添加のせっけん歯磨き粉です。
シャボン玉せっけんの歯磨き粉や、パックスのソルティ歯磨き粉などは400円くらいなのでお手頃です。
最初はスッキリ感が物足りなく感じますが、泡も少ないのでしっかり磨けますし、歯磨き後のお茶の味も変わらず、おいしくいただけますよ!

2011年6月 3日

昨日の肌寒い気候は一転し、今日は爽やかな一日ですね・・・
前回は食のQOL(=生活の質の向上)のお話をしましたが、その続きです。
日本人の死亡原因は三大疾患(ガン・心疾患・脳血管疾患)で、それに続き第4位は『肺炎』です。
誤嚥性肺炎が主なもので、これは病気や加齢で飲み込む機能や咳をする力が弱くなってくると、口内の細菌が誤って気道に入りやすくなり発症します。
加齢とともにむせやすくなった、夜中に突然むせて目が覚める・・・っていう方は注意が必要です。

予防のポイントは2つで、『機能回復』と『口内ケア』です。
まず筋力の低下がが誤嚥を招きますので、日頃からよく噛む習慣をつけてください。軟らかい物ばかり食べていると自然に噛まなくなるので、硬いものをしっかりと噛める歯が必要です。
口内清掃が行き届いていない方は口内細菌がとても多いので、細菌をたくさん含んだ唾液を誤嚥した場合・・・肺炎になる可能性は高まります。歯科医院での口内ケアをしっかり受けて、いつもキレイな口内環境を維持することが何よりも大切です。

また誤嚥を防ぐのに意外と見落としなのが・・・食べる姿勢です。
加齢とともに背中が丸まり、首元から頭にかけて前に突き出す姿勢になりがちで、誤嚥を招きます。食事の時は出来るだけ背筋を伸ばし、両足がしっかりと床に着いた状態で、お茶碗を持って食べるのが良いでしょう。体が沈みこむソファに座っての食事や、低すぎるテーブルは誤嚥しやすくなりますので、ご自身の食事の姿勢をこの機会に見直してみませんか?
そして口内ケアは誤嚥性肺炎のもっとも有効な予防ですから、定期的に受診し、快適な口内で過ごしていただきたいです。

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木原会郎

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