2020/11/21
こんにちは、木原歯科・内科医院:歯科部長の小田切です。
今日はビスホスホネート製剤(BP製剤)についてお話します。
BP製剤は骨粗鬆症、腫瘍の骨転移、多発性骨髄腫、骨形成不全症などの疾患の予防と治療に用いられています。
このお薬を継続的に服用している患者様が歯科で抜歯などの外科的処置を受けると、まれに顎骨の壊死が起こることがわかっています。国内における経口BP製剤投与による顎骨壊死などの発生頻度は、日本口腔外科学会が実施した調査によると、0.01%~0.02%程度と推定されています。
顎骨壊死を起こした場合、治療法は口腔内洗浄や抗菌薬による薬物療法、顎骨切除などありますが予後が不良で治療は難しいそうです。
顎骨壊死は細菌感染が最も疑わしいとされています。
定期的な歯科検診を受けお口の中を清潔にしておくことがとても重要です。
また抜歯などの外科処置を受ける場合の休薬に関してはかかりつけ医師と歯科医師が連携して判断しますので自己判断で休薬するのは絶対にやめてください。