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2011年5月27日

関東地方は例年よりちょっと早い梅雨入りとなり、なんとなくユウウツな気分になる季節ですね。
人が健康的な日常生活をおくるためには、7つの健康習慣に注意が必要だと言われています。
朝食・睡眠・間食・運動・喫煙・飲酒・体重、これらのコントロールがQOL(quality of life / 生活の質の向上)に影響し、ライフスタイルを見直しがされています。そこで今回は食事におけるQOLについてお話をします。

食生活の変化により40歳前後で、虫歯や歯周病が原因で歯を失う人が多くなっています。
歯は1本失うとバランスが崩れ、食のQOLがドミノ倒しのように悪化していきます。
まず食べにくい物ができ、軟らかい物が中心になると歯や舌に歯垢が付きやすくなり、味覚を鈍らせます。味の濃いもの・インスタント食品・お菓子などを多く食べるようになり、太っているのに 『低栄養』 状態のカラダになってしまいます。
当然、他の生活習慣病にも悩まされるようになり、ガンなどの大病が見つかると歯科治療どころではなくなり、気づいたら食べる楽しみが失われている・・・という悲しい事態が現状です。

まず食事におけるQOLを良くするためには、空腹や欲望を満たすだけの偏った食事であってはなりません。また精神的な健康にも大きく影響しますので、誰かと一緒に楽しく食べ、家族や社会とのつながりを感じる瞬間であって欲しいと思います。
そして五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を刺激させる旬の食材を食べるように心掛け、文化的要素も重要になります。
私たち日本人は子供の頃から食事の仕方を通して、様々なことを学び身につけていきます。
お茶碗の持ち方、箸の使い方、食べる時の姿勢、会話のマナー・・・、お行儀の悪い子供には食べる楽しさと同時に、親に怒られないように緊張する時間でもありました。


今、食事が『食べたいものを食べる』という・・・空腹や欲望を満足させるだけのものになり、生活習慣病を助長させています。食べる楽しみを奪われる前に、食生活をあらためて見直してみませんか?
そして今後、歯を失うことのないように・・・歯科検診と専門的なケアを受けていただくことをお勧めします。

2011年5月20日

爽やかな季節となってきましたが、今年の夏の暑さは今からちょっと心配ですね・・・
暑いと何が嫌かと言えば・・・やっぱり汗ですね!
仕事柄、人と接する距離が近いので、汗臭くないか?常に気を使います。
でも汗や体臭も食事でコントロール出来るって知っていますか?
日本人はもともと体臭が少ない体質ですが、最近では食生活の変化で体臭が強くなる傾向にあります。
食べ物は肝臓でエネルギーに変換されるので、大量の熱を発生させ体温を上昇させます。だから食事をすると汗をかくんですね。
また食べ物の臭い成分も肝臓で無臭化して尿として排泄するのですが、食べ物によっては処理しきれず、血液に臭い成分が混入し、体臭として放出されます。
体臭を強くする食べ物には、動物性の脂肪・乳製品・油などがあります。
またこれらの食品は体温を上昇させ、汗をかきやすくもするのです。

本来、日本食の主な食品は 『体臭予防食』 と呼ばれるほどで、臭いを作らないだけではなく、臭いを積極的に無くす 『消臭食品』 なのです。
消臭食品はおもに、ビタミン豊富な緑黄色野菜や大豆の抗酸化食品、梅干や海草・緑茶などのアルカリ食品、そして腸内の善玉菌を増やす食物繊維やオリゴ糖などの腸内環境整備食品の3つがあります。

朝は出来るだけ汗をかかずに涼しく過ごしたいものですから・・・
ごはん・納豆・ワカメの味噌汁・ぬか漬け・梅干、食後の緑茶・・・これが理想的な消臭朝食ですが、なんか普通の食事ですよね!でもこの普通が一番大切なのです!!
また加齢臭が気になる方は出来るだけファイトケミカルのポリフェノールやイソフラボンが効果的なので、青汁ジュースや豆乳を飲むことをお勧めします。汗や体臭だけじゃなく、カラダにとても良いですよ!

2011年5月13日

前回は野菜をもっと食べましょう!という話をしましたが・・・今、7番目の栄養素として大注目なのが、ファイトケミカル (phyto chemical)です。
これは野菜や植物に含まれる色素や臭気・苦味成分で、お馴染みのポリフェノールとか、リコピンなどが、このファイトケミカルの一種です。
ファイトケミカルはカラダを老化させ、生活習慣病を引き起こす活性酸素を除去するとともに、白血球を活性化させ、免疫力を高める効果があります。
つまりガン予防・アレルギー改善、そしてアルツハイマー病の予防にもなるというのです。
そもそもファイトケミカルは植物の自己防衛機能成分で、植物の種子は雨風にさらされる野ざらしの環境で、腐食を避け、動物に捕食されないように・・・酸化を抑制しながら、臭気や苦味成分を出し、種の存続をしているのです。

ポリフェノールとかイソフラボンなど、最近注目を集めていますが、日本人は昔からファイトケミカルを賢く食していました。
例えば・・・傷みやすい生魚をお刺身で食べるときは、ワサビ、ショウガ、にんにく、ねぎ・・・
ゴハンの定番の納豆・味噌汁は大豆のイソフラボン、食後の一服にいただくお茶はタンニン。
また果物の大半にはファイトケミカルが含まれています。

最近、ネギは臭いから嫌い・・・漬物も変な味だから食べない!
ゴハンとお味噌汁より、パンとスープ・・・という食事スタイルが増えていますが、日本人が昔から食べ続けてきた食事こそ、現代病のガン・アレルギー予防に効果的なのです。
逆に言えば、伝統の食事スタイルが崩れてしまったから、ガンやアレルギーが蔓延しているとも言えるのです。
今流行の生姜はダイエット効果以上に、ファイトケミカルの中では王様なので、たくさん食べてほしいと思います。

2011年5月 7日

楽しかったGWも終わってしまいましたが、お休みだとついつい食べすぎてしまうのが・・・ですね!
何度かお話しているかと思いますが、戦後の日本は食の欧米化が進み、肉や卵、乳製品を多く食べるようになりました。その結果、かつて日本人に多かった胃ガンよりも、大腸ガン・すい臓ガン・乳ガンなどが増えてきています。これは食生活の変化が病気も変化させているようです。
昭和25年頃と比べると、肉の摂取量は9倍、乳製品は20倍に増加している一方、野菜の摂取量は減っているそうです。動物性タンパク質や脂肪中心の食事の場合、血液が酸性化の傾向があり、中和させる野菜をしっかり食べないと、ガンにかかる確率がグンと高くなります。

ではライオンやトラは肉食なのに、なぜ病気(ガン)にならないのか?

ライオンなどは尖った歯を持つ肉食動物で、その尖った歯に見合った胃袋の大きさ・胃液の量と質・胆汁を持ち合わせており、動物性タンパク質を100%消化・解毒できるカラダだから、肉・肉・肉の食生活でも病気にならないそうです。

また巨大なゾウや長身のキリン、私たちに牛肉や牛乳を提供してくれるウシなど、大型の哺乳動物は皆、草しか食べない草食動物です。草食用の平べったい歯(臼歯)しか持っていません。それなのに、草食動物の牛に 『早く成長させ、早く搾乳しよう!』 と、人間が勝手に栄養価の高い羊の肉と骨の粉末・・・つまり動物性の肉類を食べさせ、BSE(狂牛病)という恐ろしい病気を発症させてしまったのです。

では人間の歯を見てみると、4本の犬歯以外の残りの歯・・・24本全部が 『草食用の歯』 で、つまり人間は85%草食動物なのです。人間と99%遺伝子が同じで人間より大きなカラダのゴリラでさえ、竹の根・芋・果物など中心の草食です。

この機会に菜食主義になりましょう!・・・なんて、極端なことは言いませんが、人間も地上に生息する動物のひとつであるならば、もっともっと野菜を食べるべきだなぁと感じます。

 

 


2011年5月 1日

仕事の中で、自分の言葉が足りなくて誤解を招いたり、気持ちがすれ違ったりすることってよくありませんか?言葉ってむずかしいなぁ・・・って、つくづく感じます。
私は自分の思いをうまく言葉にできない子供でしたが、本を多く読むことで色々な言葉を知り、言葉を通じて豊かで多彩な時を感じるようになりました。
生まれたばかりの赤ちゃんは『言葉』を持っていません。親や周囲の人が、物の名前をひとつひとつ教えて『言葉』を身につけていきます。
つまり私たちは『物事を名づけていくこと』で他人と同じ世界で生きていられ、名前があるからこそ共通に見えるようにしているとも言えます。
驚いたことに、日本人にとっては『虹=7色』ですよね!でも世界中の人がみな、7色とは思っていないそうです。
しかし日本語にはいろんな表現があり、微妙に色合いやニュアンスが違います。その表現の豊かさは実に美しい言葉です。例えばMorning(朝)、日本語なら・・・曙・朝ぼらけ・東雲など、言葉で空が白む様まで伝えることができます。
日頃から平べったい言葉ばかりを使っていると、見えている世界も心も色褪せていく気がします・・・。
だからこそ大人は子供に、『生きた言葉』をどんどん浴びせて欲しいと願います。
何気ない日常の中で・・・『キレイな夕日だね・・・茜色だよ!』 ・・・と。
そうすれば茜色という言葉の後ろに、色だけじゃなく、季節や香り・・・繋いだ手の温かさや思い出までも詰まってくるから、ステキだと思いませんか?

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木原会郎

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