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2011年7月29日

梅雨に逆戻り?って、思ってしまうほどのジメジメのお天気が続いていますね・・・
私たちは毎日、たくさんの『歯』を見ています・・・・だって歯医者さんですからね~(笑)
ちょっとここで人間の歯の構造を簡単に説明しますと・・・
ヒトは親知らずを入れて全部で32本の歯があります。
32本ある歯はそれぞれ役割があって、『噛み切るグループ』『すり潰すグループ』に分かれます。
   肉を噛み切るグループは・・・犬歯の4本
   野菜や豆、果物を噛み切るグループは・・・前歯の8本
   穀物をすり潰すグループが・・・奥歯の20本


つまり・・・肉:野菜:穀物=1:3:6 という割合が、私たち人間が動物として必要な栄養・食事になるのです。

昨今は数多くの健康法がとりだたされ、情報に惑わされてしまうことが多いのですが、私たちの根本は大昔から変わらずにあるのです。
健康法とはテレビや雑誌が教えてくれるものではなく、私たちのカラダの中にしっかりとあるのでは?と思います。自らの五感(視・聴・嗅・味・触)を研ぎ澄ませ、カラダに問いかけてみれば・・・
自ずと答えがわかるかも知れません。

ただお口の中は・・・いつもは弱アルカリ性の状態ですが、食べ物が入ると酸性に傾きます。
酸性の状態になると、歯は脱灰という現象がおき、歯のカルシウム成分が溶け出してしまいます。
でもそれを元の状態に戻してくれるのが『唾液』なのです。
唾液の力ってスゴイですね!
そしてよく噛むことで、唾液中に『重炭酸塩』という物質が分泌され、唾液の力(緩衝能)はもっと強くなり、歯を虫歯から守ってくれるのです。
またよく噛むことで、内臓での消化・吸収の働きが活発になります。そして何よりも嬉しいのは満腹中枢が刺激され、食べすぎ予防になるのです!

噛む歯に合った食事バランスで、たくさん噛むことは・・・健康への近道!
そんな気がしてきませんか??
                         BY MIK

2011年7月22日

関東は大型台風も過ぎ去り、今日は久々の爽やかなお天気です!
こんな日はテラスでランチっていうのも気持ち良いですね・・・
ランチの人気メニューと言えば・・・やっぱり丼物!
でも単品ではなく、必ずサイドメニューも一緒に戴かないと、副菜(野菜のおかず)が不足してしまいます。
牛丼チェーン店ならコールスローや生野菜サラダ、とろろなどがあります。ここで注意したいのが、『納豆』・『冷ややっこ』です。『冷ややっこはおかずでしょう!』と思いがちです。当然、おかずなのですが・・・大豆製品はたんぱく質と脂質が豊富で、肉や卵の代わりに食べるのは良いのですが、野菜の代わりにはならないのです。
つまり牛丼(生卵つき)と冷ややっこでは、おかずのたんぱく質の取り過ぎで・・・アレルギーやガンなどの病気になりやすくなります。汗をかきやすいこの季節、体臭もきつくなってしまいます。
外食中心の食生活になると、ごはんや野菜に比べてたんぱく質と脂質がどうしても増えてしまい、カロリーオーバーもしてしまいます。
また女性に多く見られるのが、カロリーはコントロールしているのに栄養バランスが崩れているケースです。通常1日のカロリーのうち20~25%の脂質が理想的ですが、ランチメニューの代表的なのが、ハンバーグとサラダ、パスタとサラダという組み合わせ。
カロリー表示で安心しても、この組み合わせだと脂質の比率が40~50%くらいあるので、免疫力の低いカラダになってしまい、風邪や肩こり、便秘、肌荒れ・・・などと、病気とは思えない日常のちょっとした不調につながります。
今、若い世代から『ごはん離れ』が起きていますが、やはりバランスのとれた食生活とは、ごはんは茶碗一杯、お味噌汁などの大豆製品に、必ず野菜。そしてその他として・・・おかずの主菜と言いつつも・・・卵1.5個大(70㌘)くらいの少なめの肉や魚が良いでしょう。

ごはんを愛する日本人の主菜(メインディッシュ)は、メインと言っても・・・つつましい量が理想的です!

ランチを外食するときは・・・
☆ 大豆製品は野菜じゃありません、納豆・豆腐を食べるときはおかずを減らして!
☆ 定食の野菜は要チェック!(サラダバーは絶対、おススメ!)
☆ メインのおかずは卵1.5個大くらい(70~80㌘)と少なめに・・・

2011年7月15日

毎日、暑い!暑い!
でも意外と気持ちのよい風が吹いている日が多いって気づいていましたか?
今日は『歯磨き粉』の話の続きです。
以前、界面活性剤の入った歯磨き粉の害の話をしましたが、歯磨き粉の中の界面活性剤の代表的なものが、ラウリル酸ナトリウムです。
このラウリル酸ナトリウムは口内の粘膜を乾燥させ、口内炎を引き起こすと言われています。

通常、口内の粘膜は唾液によって濡れた状態にあり、食べ物の流れをスムーズにして、粘膜が擦れて傷つくのを防ぐ役割を果たしています。
しかし口内の粘膜が乾燥すると、食べ物はもちろんのこと・・・自分の歯までもが、擦れて痛みを感じます。
最近、北欧の歯科医師の調査によって、ラウリル酸ナトリウム歯磨き粉の使用と口内炎の関係が問題視されるようになりました。

口内炎は誰もが経験したことがあると思いますが、小さいのが1個・・・ポチってできただけでもスゴク痛みます・・・。原因はさまざまで、『口内炎ができやすい・・・』と悩んでいる方が多く、高価なビタミン剤を服用している姿をよく目にします。
しかし原因が明確ではない口内炎を予防する特効薬はあまりありません。

口内炎の大半は何らかの原因でできた傷に、口内の常在菌が感染したものですから・・・『傷を作らない・感染させない』という2つのことが効果的です。
つまり
①傷つける環境をなくす(歯並び・歯のかぶせ物の不具合・噛み合わせ・乱暴な歯磨き) 

 ②保護する唾液を潤滑にする(ラウリル酸ナトリウムの歯磨き粉をやめる!)
                   (よく噛んで、唾液の分泌を促進させる)
③歯磨きを丁寧に行い、口内を常に清潔にする

口内炎で悩んでいらっしゃった方で、歯周病治療と、界面活性剤入りの歯磨き粉を中止していただいたことで、『口内炎ができなくなった!』という声を多くいただいています。
毎日、何気なく使っている歯磨き粉ですが・・・・人のカラダと地球環境にやさしいモノに変えてみませんか?

2011年7月 1日

梅雨明け?って勘違いしそうなほど、暑い日が続いていますね・・・
免疫力アップの話に続いて、今回は唾液の話です。
『よく噛んで食べなさい!』と、子供のころ叱られたものですが、噛むということは食べ物を小さくして消化しやすくするだけではなく、噛むことでたくさん唾液を出して免疫力をアップさせることができるのです。
健康な成人で唾液は一日で0.9~1.8ℓ分泌され、特に食べ物を噛みはじめると普段の3~4倍分泌されます。
食べ物を滑らかに飲みやすくし、消化・吸収を助ける以外にも、酸性になりがちの口の中を中性にして虫歯にしにくくします。
そしてここからが唾液のスゴイところで、口の中やのどの乾燥を防ぎ、細菌やウィルスの侵入を防ぎます。実は唾液そのものに抗菌物質や免疫物質が含まれていて、私たちのカラダを感染症から守ります。さらに発ガン物質の働きを抑える酵素(ラクトペルオキシダーゼ)まで含まれているのです。
昔からすり傷には『ツバでもつけておきなさい!』というのは理にかなったことだったんですね。

しかし歯科医師で料理研究家でもある田辺敦子先生はこうおっしゃっています。

私たちが食べ物を口に入れると、脳は経験値から噛み応えを想像し、唾液の分泌量の指令を出します。噛まなくてもすぐに味のわかってしまう味付けの濃いもの・噛み応えのないやわらかいものは少ししか唾液を分泌させません。
現代人は柔らかくて甘いもの・市販の味の濃いものが好きで、食事の時は必ず水やお茶を飲みながら食べ物を飲み込む・・・という食生活なので、脳が唾液を出す必要がない!と判断して、分泌されにくくなっている・・・・
と危惧されています。
そう言われれば、お茶は食後の一服・・・ではなく、食べながらが飲むことが多くなっていますね。

ちょっとした食習慣を見直すだけで、唾液を多く分泌させることが出来そうです。

せっかくの唾液のパワーを生かさないなんてもったいない!
よく噛んで、たくさん唾液を出して免疫力アップさせましょう!

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