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2011年7月 1日

梅雨明け?って勘違いしそうなほど、暑い日が続いていますね・・・
免疫力アップの話に続いて、今回は唾液の話です。
『よく噛んで食べなさい!』と、子供のころ叱られたものですが、噛むということは食べ物を小さくして消化しやすくするだけではなく、噛むことでたくさん唾液を出して免疫力をアップさせることができるのです。
健康な成人で唾液は一日で0.9~1.8ℓ分泌され、特に食べ物を噛みはじめると普段の3~4倍分泌されます。
食べ物を滑らかに飲みやすくし、消化・吸収を助ける以外にも、酸性になりがちの口の中を中性にして虫歯にしにくくします。
そしてここからが唾液のスゴイところで、口の中やのどの乾燥を防ぎ、細菌やウィルスの侵入を防ぎます。実は唾液そのものに抗菌物質や免疫物質が含まれていて、私たちのカラダを感染症から守ります。さらに発ガン物質の働きを抑える酵素(ラクトペルオキシダーゼ)まで含まれているのです。
昔からすり傷には『ツバでもつけておきなさい!』というのは理にかなったことだったんですね。

しかし歯科医師で料理研究家でもある田辺敦子先生はこうおっしゃっています。

私たちが食べ物を口に入れると、脳は経験値から噛み応えを想像し、唾液の分泌量の指令を出します。噛まなくてもすぐに味のわかってしまう味付けの濃いもの・噛み応えのないやわらかいものは少ししか唾液を分泌させません。
現代人は柔らかくて甘いもの・市販の味の濃いものが好きで、食事の時は必ず水やお茶を飲みながら食べ物を飲み込む・・・という食生活なので、脳が唾液を出す必要がない!と判断して、分泌されにくくなっている・・・・
と危惧されています。
そう言われれば、お茶は食後の一服・・・ではなく、食べながらが飲むことが多くなっていますね。

ちょっとした食習慣を見直すだけで、唾液を多く分泌させることが出来そうです。

せっかくの唾液のパワーを生かさないなんてもったいない!
よく噛んで、たくさん唾液を出して免疫力アップさせましょう!

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木原会郎

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